- 2023.10.06
- 園長のつぶやき
そっ~とそっ~と~0歳児の試し~
0歳児の遊びとして新聞紙遊び投げかけた時に子ども達が自分から新聞紙を触ろうとしたり、破いてみようしていました。
先生が破いたり、丸めたりする姿を真似して大声をあげて喜んでいました。
ちょうど公開保育で他の園の先生方が見に来てくださっていた日。自分たちでちぎった新聞紙を洗濯ばさみに挟んで引っ張る遊びが見られました。
強く引っ張ると新聞紙は破れてしまい、そっと引っ張ると破れずに新聞紙が取れます。
Aちゃんが何度も何度もこの動作を繰り返していました。と同時に新聞紙がゆっくり動く感覚を味わうことができたのではないかと思います。この様子を見てくださっていた幼児教育センターの坂ノ上先生はその日、家で同じように新聞紙を洗濯バサミに挟んでやってみたそうです。実際にやってみてAちゃんは、そっと引っ張ることで破れずに取れることと同時に、新聞紙がゆっくり動く感覚を発見して楽しんでいたのではないかと教えてくださいました。
この0歳児の新聞紙遊びを取り入れ、楽しみながら、触ったり、破いたりすることで今の0歳児の発達段階に即した指先遊びにつなげた保育でした。
ここから二つの素敵を見つけました。
一つは、シールはがしなど指先を使った遊びが好きな0歳児に、身近にある新聞紙と洗濯バサミを使って環境を作り、子ども達の自分からやりたいを大事に見守っていた0歳児の先生方。
もう一つは、家に帰ってからも子どものやっていたことをご自分で試して、その時のやってみたいを探ってくださる坂ノ上先生の子どもに寄り添う姿。
0歳児でも、「出会い、感じて、考える」という体験を通して、自分のやりたいから環境に関わろうとしているんだなと思いました。その姿を共感的に受け止めて支え、見守ることでAちゃんはそっと引っ張っぱるか強く引っ張るかを自分で考えて試していたのではないかと思われます。
子どもの主体性を育むための保育環境の大切さを0歳の子ども達から学びました。
最後は、ばらばらに遊んでいた子ども達が新聞紙のプールに集まってきて笑顔が溢れました。一緒の心地よさを感じているのでしょうね。